2016年10月、ニューヨーク市在住のジョーン・ワイルさんから、久しぶりにお便りをいただきました。
ジョーンさんは、おばあちゃんたちの反戦集団「グランドマザーズ・アゲインスト・ザ・ウォー」を2003年に立ち上げた、今年85歳になる女性です。
今回の大統領選挙についてジョーンさんは、ドナルド・トランプはもちろんのこと、ヒラリー・クリントンにも投票したくないと語っています。
2002年、米国の上院議員であったヒラリー・クリントンは、対イラク開戦承認決議案に賛成票を投じました。ジョーンさんは、今でもそのことが許せないのです。
ジョーンさんはまた、この間に亡くなったお仲間の名前を挙げて「皆、逝ってしまった」と嘆いていました。
思い返せば、私がジョーンさんたちの活動を最初に取材してから、もう10年以上が経過しているのです。
「ジョーンさんたちの愉快な活動が、もしもこのまま埋もれて、誰にも顧みられないことになれば、大きな損失ではないだろうか」
私はそう感じ、当時、日系誌「U.S. FrontLine」の記者として著した記事を、ここに再録することにしました。
再録された6本の記事からなるサイトを眺めてみると「ベスト・オブ・反戦おばば」とでも言うべき内容になったと思います。
忙しくて全てに目を通すことができないという方は、2008年7月の特集「反戦おばばが語る愛と人生、そして闘い」だけでも、ぜひご覧になってみてください。
前述のジョーン・ワイルさんと、そしてアン・シラジさんという女性へのロング・インタビューなのですが、読む者を励まし、その結果、皆さんを、そそのかさずにはいない内容だと思います。
2006年 5月 孫の代わりにイラクへ 戦争に行きたいおばあちゃん
2006年 6月 反戦おばば、歩いて都へ
2007年 7月 反戦おばば、オノ・ヨーコと合体
2007年10月 反戦おばば、ニューオーリンズ風の葬送行進
2008年 7月 特集「反戦おばばが語る愛と人生、そして闘い」
2009年 5月 反戦おばば再逮捕、でもすぐ無罪