● 2021年の年賀ラップ 2 ●

即興引用遊び おじさん編
featuring ゴルジーニャ・セナ


Rapcover2021_1




ぱっぱらとぅとぅりたらたらたら
ぱぱらぱっぱらとぅとぅりたぱぱぱらぱ

そりゃまあ、できれば言い合い
なんて面倒、やりたかない

たたらたら

でも、やっぱりできない納得、だったら、してみよう説得
彼を説得、私は満足、一気にできれば、一挙両得

たたらたら

例えば地球、気候変動、温暖化
これからこの星、いったい、どうなっちゃうんだか
だけども彼は薄笑いで断言
「温暖化なんて嘘ばっか」
「商売目当てのインチキ科学、信じるやつはうぶなバカ」

しゃしゃぬはぬはまちょぺぺこらちょ

カチンと来たけど、ひとまず抑えて散歩に出たのよ、気分転換
COCHICAに来たけど、残念、お休み、西茶町のお菓子屋さん

ぺぺこらちょ

少し歩けば、B-Bridge、タツノオトシゴ、店内を遊泳
さらに歩けば、Café Puente、橋のたもと、ぴったりの店名
だけども今日は、ちょっと冒険、ついにあの店行ってみたい
ガラス越しには本の山、でもドアが開かない、お、重たい!

ぺぺこらちょ

なんとか中に入ってみると、店番の女性に、おじさん一人
売られているのは古い本だけ、壁に貼られたチラシがひらり
即興引用遊びって何? するとおじさん、立ち上がった、いきなり

ちゅんかちゅんかちょんこちょんこちゃんかちゃんかぱん

何を隠そう、そのチラシ、張り出したのは、この私
ルールは簡単、店内の古本、一人一冊、選びましょう
その場で引用、一人が一文、順番決めて音読しましょう
意味は果たして通じるか否か、案外通じんでも良いかいな
ぐるっと一周させてみよう、愉快な何かが生まれりゃ成功

ちゃんかちゃんかぱん

こうして私は巻き込まれ、ええい、ままよ、なるようになれ!

「松江という地名の由来については諸説あり、今日まだ定説を見ない。」
「が、その大元を尋ぬれば、例のビートン夫人に逢着するのではないかと疑われるのである。」
「北海道ではシャケでこれを作ります。」

がちゃこちょむちょまちょけけまちゃこ

松江の小さな古本屋、初めて出かけた冬營舎
「テキトーな本から別々に引用? うまくつながるはずないよ!」
そこがいいんだって、やってみて! あなたもきっと素敵な読み手

けけまちゃこ

はっと気づけば、けっこう長居、そろそろ退散、お暇の頃合い
ぐぐっと押し開ける重たいドア、西に向かえばカレーの印度亜
パンなら東のSan Coniglio、でも今日はまっすぐ帰って話そう
説得はおあずけ、彼を誘おう、そのうち一緒に、遊びに行こう

めちょくちぇがらりんとあぽぴぱぽ


(Rap & voice: ゴルジーニャ・セナ / Additional voice: イノハラ)


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